東京・新宿の歌舞伎町にある人気ホストクラブの経営者が2004年までの3年間に、約1億4000万円の所得を隠し、約4000万円を脱税したとして、東京国税局が所得税法違反の容疑で東京地検に告発したことが5日、分かった。告発されたのは、ホストクラブ「フェイズ」の水野正大(まさひろ)代表(32)。「流星」の源氏名で、雑誌などでもたびたび取り上げられ、写真集まで発売される“カリスマホスト”だった。源氏名「流星」 関係者によると、水野代表は大学在学中にホストデビュー。「ルックスがかわいいお坊ちゃん」系として超売れっ子に。02年4月にはついに独立、歌舞伎町に「フェイズ」をオープンした。
04年には、カリスマホストの一人として写真集まで発売されている。大型バイクにまたがり、視線を落とすクールな表情から、陽気にラーメンをすするプライベートショットまで披露していた。
インターネット上の自らのブログには、新人ホストからクラブ経営者までの成り上がり経験に基づく数々の名文句も披露している。「いつ誰に見られても、僕はやってきたし、結果も出してきた。ホストを始めて13年間ずっとサボらずに」「オーナー業としては寝ていてもお金が入ってきます」「ホスト達が目指したいと思う先に僕が居ることが『今の僕の役目』だと考えています」…。カリスマとしての役目が「巨額脱税」だったとは、開いた口がふさがらない。
3月6、7の2日間には、両親も招待して32歳の誕生パーティーを盛大に開催。「世界に1台しかない」ハマーのリムジンモデルやロールス・ロイスなど高級外車を乗り付け、至福のひとときを楽しんだばかりだった。
店は黒字経営にもかかわらず、04年までの3年分の事業所得を意図的にまったく申告していなかったという水野代表。隠した所得は預金口座などで堅実に管理していた。ホストクラブ以外にフラワーショップなど複数の事業も展開している。5日夜、水野代表はブログで当局の指摘に従い修正申告し、今年2月に全額納付したことを明かし、おわびを載せた。
水野代表をよく知る業界関係者は「ホストとしてはカリスマだけど、今は若くて有名な子がどんどん出てきてますから」と冷めたコメント。「ヘリコプターでも乗っていたら目立ちますけど、高級外車なんてホスト業界では当たり前だから」水野代表が現在の業界トップではないと強調した。あるトップクラスの人気を誇るクラブ経営者は「(フェイズの)店としてのレベルも自分の店とは比べものにならない格下で、眼中にないですから。特にお話しすることはありません」と無視を強調していた。
【ホストがかかわった最近の不祥事】
▽2003年7月 福岡の自称ホストクラブ従業員の少年(19)が、同市内のコンビニで調理パン1個(220円)を盗んで逮捕される。
▽2004年5月 大阪や兵庫でホストクラブを経営していた28歳の男性ら5人が、少女3人を店に誘い出して借金を負わせ、“その筋の業者”に売り飛ばして逮捕される。
▽2005年12月 ホストクラブ経営者の男性(28)ら4人が、窃盗の疑いで静岡で逮捕される。高級住宅ばかり約350件を狙った空き巣で、被害総額は1億4000万円相当。
▽2006年2月 大阪・北区のホストクラブ「侍」の代表を務めていた阪大生(23)ら5人が、恐喝容疑で逮捕される。元ホストの交際相手の女性に、300万円の借用書を書かせ恐喝した疑い。
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スポーツ報知
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